今回は、赤いラベルのクレヨンなのに青しか描けないクレヨンの話。直接トランスジェンダーやLGBTを扱った作品ではありません。
赤いラベルのクレヨンなのに、赤い色を描けない……そんなこと悩むクレヨン「レッド」の物語です。
LGBTと児童文学について、紹介されている戸木 亜沙美さんのブログでこの作品も紹介されています。
https://www.buzzfeed.com/jp/asamitogi/lgbt-books
“自分らしさ”って何だっけ? 絵本が教えてくれるLGBTのこと、自分のことLGBT、セクシュアルマイノリティ、そしてジェンダーフリーについて描かれた絵本をご紹介。小さなお子さんから大人までが楽しめる作品を厳選しました。
『レッド あかくてあおいクレヨンのはなし』マイケル・ホール 著/上田勢子 訳
まわりも「レッドは赤い色を描けるはずだ」と期待し、「もっと練習すれば」「もっと削ってみれば」「もっとこうすれば」とアドバイスを浴びせます。
しかしあるとき、ふと気がつきます。レッドは海を描くのが上手だったのです。レッドはじつは、真っ青のクレヨンだったのです。
私たちも「男」や「女」というラベルにとらわれていないだろうか、本当の自分ってなんだっけ……と考えるきっかけになるはずです。
アマゾンには以下のように紹介されてます。
本書はアメリカで数々の賞を受賞、アメリカ図書館協会のレインボーリスト(LGBTの青少年向け推薦図書)にも選ばれました。本当は青いクレヨンなのに赤いラベルをはられた「レッド」。多様性をクレヨンの色で表現するアイディアが抜群で年齢を超えて理解され、自分自身を発見することがいかに大切かを話しあうきっかけとなる絵本です。
アマゾンには、以下のようなレビューがありました。
「中身は青なのに巻紙が赤になっているクレヨンの悩み。
それは赤いものを描こうとしてもできないこと。
他のクレヨンは巻紙の色と中身は一致しているので、
出来て当たり前と思ってしまうのですね。
周囲や家族はあれやこれや手を尽くして、なんとか赤いもの
を描けるようにしようとするのですが、その親切心が
かえって痛々しいものに。読んでいて段々辛くなりましたが、
似たような事を我々もいつの間にかやってることに気付かされます。
明解な設定が、絵本として強く深いメッセージを投げかける。
そう、問題を問題にしているのは世の中のあり方。
答えも明解、最後は青空のごとく晴れやかになれました。」
「色々あっていい
中身は青なのに巻紙が赤になっているクレヨンの悩み。
それは赤いものを描こうとしてもできないこと。
他のクレヨンは巻紙の色と中身は一致しているので、
出来て当たり前と思ってしまうのですね。
周囲や家族はあれやこれや手を尽くして、なんとか赤いもの
を描けるようにしようとするのですが、その親切心が
かえって痛々しいものに。読んでいて段々辛くなりましたが、
似たような事を我々もいつの間にかやってることに気付かされます。
明解な設定が、絵本として強く深いメッセージを投げかける。
そう、問題を問題にしているのは世の中のあり方。
答えも明解、最後は青空のごとく晴れやかになれました。」
「Redは赤いクレヨンです。みんなも思っていたし、自分もそうだと思っていた。
でもどんなに頑張っても、頑張っても、頑張っても……赤いイチゴはかけないし、信号機もかけない。
そんなある日新しい友だち、パープルに出会う。パープルは「ぼくのふねに海を書いてくれないか?」とレッドに言う。
最初は自分はレッドだから海はかけないと言う。でもパープルの励ましによって、思い切って書いてみると……。
とても奥が深い絵本です。」
直説トランスジェンダーやLGBTを扱った作品ではないのですが、みんなちがって、それでいい。特に周りに合わせる
こと、同調意識の強い日本社会で大切な視点ですね。子どものころからこのことをちゃんと共有するような社会でありたいです。
本来「男らしくない、女の子みたい」って言われて、悩むなんて必要ないんですね。あらためて思います。
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